石油とガスの仕事にはさまざまな分野があり、採掘から精製、販売まで幅広い職種があります。主な分野と職種を紹介します。
1. 採掘・生産(上流部門:Upstream)
職種:
• 地質学者(Geologist): 地下の石油・ガスの埋蔵量を調査
• 掘削エンジニア(Drilling Engineer): 掘削計画を立案・実施
• 生産エンジニア(Production Engineer): 採掘後の生産効率を最適化
• リグオペレーター(Rig Operator): 掘削装置の運用・メンテナンス
勤務環境:
• 油田・海上掘削施設(オフショアプラットフォーム)
• 交代制勤務(数週間連続勤務 → 休暇)
2. 精製・加工(中流部門:Midstream)
職種:
• パイプラインエンジニア(Pipeline Engineer): 原油や天然ガスの輸送システムの設計・管理
• 施設運転員(Plant Operator): 石油精製・ガス処理施設の管理
勤務環境:
• 石油・ガス処理プラント
• 安全管理が厳しく、24時間体制の運用が多い
3. 販売・マーケティング(下流部門:Downstream)
職種:
• 石油化学エンジニア(Petrochemical Engineer): ガソリン・プラスチック・化学製品の開発
• 営業・マーケティング(Sales & Marketing): 燃料・石油製品の販売戦略を立案
• 環境・安全管理(HSE Manager): 環境基準・安全対策の策定
勤務環境:
• 企業のオフィス、製油所、ガソリンスタンド
4. 再生可能エネルギー・環境分野
近年、石油会社も再生可能エネルギー事業(風力・太陽光・水素燃料など)に進出しており、新しいキャリアの選択肢も増えています。
給与・キャリア
• 給与は高め(特に上流部門)
• 海外勤務や出張の機会が多い
• 近年は環境問題に対応する技術職の需要も増加
石油·ガス業界は安定して高収入を得られる一方で、環境規制や脱炭素の影響も受けるため、将来のキャリア設計を考えることも重要です。